気管支炎

気管支炎とは?

気管支炎は、気道の深い部分である気管支に炎症が生じる疾患です。急性と慢性の2つのタイプがあり、それぞれ症状や原因、治療法が異なります。気管支炎は、鼻や口から肺へと空気を運ぶ気道の一部である気管支に炎症が起こる病気です。一般的な風邪(上気道炎)よりも深い部分で炎症が生じるため、より重症化しやすい特徴があります。

  1. 急性気管支炎
    数日から数週間で治癒する
  2. 慢性気管支炎
    数週間から数カ月にわたって症状が持続する

気管支炎の症状

  • 咳(特に夜間や早朝に悪化することが多い)
  • 痰(粘り気のある、または膿のような痰)
  • 息切れや呼吸困難
  • 胸の痛みや圧迫感
  • 発熱(特に急性の場合)
  • 疲労感

    慢性気管支炎の場合、これらの症状が長期間持続し、特に冬季に悪化する傾向があります。

気管支炎の原因

気管支炎の原因は、急性と慢性で異なります。

急性気管支炎の原因

  1. ウイルス感染
    約90%の急性気管支炎はウイルス性で、主にライノウイルス、インフルエンザウイルス、RSウイルスなどが原因です。
  2. 細菌感染
    ウイルス感染後に二次的に発生することがあります。主な原因菌には肺炎球菌やインフルエンザ菌、マイコプラズマなどがあります。

慢性気管支炎の原因

  1. 喫煙
    最も一般的な原因で、長期の喫煙は気道に持続的な炎症を引き起こします。
  2. 大気汚染
    有害な粒子や化学物質の長期吸入。
  3. アレルギー体質
    花粉やハウスダストなどのアレルゲンによる持続的な刺激。
  4. 職業性暴露特
    定の職業環境での有害物質への長期暴露。

気管支炎の検査方法

  1. 問診と身体診察
    症状の確認と聴診による呼吸音の評価。
  2. 胸部レントゲン検査
    肺炎などの合併症の有無を確認。
  3. 血液検査
    炎症マーカーの確認や感染の原因特定。
  4. 呼吸機能検査
    肺機能の評価。
  5. 喀痰培養検査
    細菌感染の有無と種類の特定。

気管支炎の治療方法

急性気管支炎の治療

  1. 対症療法
    ウイルス性の場合、主に症状を緩和する治療を行います。
    • 鎮咳薬…咳を抑える
    • 去痰剤…痰を出しやすくする
  2. 抗菌薬
    細菌感染が疑われる場合に使用。
  3. 十分な休養と水分摂取

慢性気管支炎の治療

  1. 原因の除去
    禁煙や環境改善。
  2. 薬物療法
    • 気管支拡張薬…気道を広げて呼吸を楽にする
    • 去痰薬…痰を減らす
    • 吸入ステロイド薬…気道の炎症を抑える
  3. 酸素療法
    重症例で必要に応じて実施。
  4. パルモナリーリハビリテーション
    呼吸機能の改善と維持。

    気管支炎の予防には、禁煙、手洗いやうがいの励行、適度な運動と十分な睡眠、バランスの取れた食事などが重要です。症状が長引く場合や悪化する場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。