動脈硬化
動脈硬化とは?
動脈硬化は、血管の柔軟性が低下し、血管壁が硬くなる状態を指します。この過程で、血管内にコレステロールなどの沈着物が蓄積し、血管が狭くなったり詰まったりする現象も動脈硬化に含まれます。
主に動脈に影響を与える進行性の疾患です。血管内壁が傷つき、そこにプラークと呼ばれる脂肪性の沈着物が形成されることで、血管の柔軟性が失われていきます。
動脈硬化の症状
動脈硬化の初期段階では、多くの場合自覚症状がありません。
しかし、進行すると以下のような症状が現れることがあります。
- 運動時の胸痛や不快感(狭心症)
- 歩行時の脚の筋肉のけいれん(間欠性跛行)
- 腎機能の低下や高血圧(腎動脈が影響を受けた場合)
これらの症状は、通常、動脈の内腔が70%以上狭くなった段階で現れ始めます。
動脈硬化の原因
- 高血圧による血管への物理的ストレス
- 喫煙などによる炎症性ストレス
- 高コレステロールや糖尿病による血液の化学的異常
- 一部の細菌やウイルスによる感染
また、生活習慣病(高血圧、脂質異常症、糖尿病など)も動脈硬化の進行を加速させる要因となります
動脈硬化の検査方法
- エコー検査…首の血管の動脈硬化を超音波で調べます。
- 安静時心電図(初期評価に必須)
- 胸部X線・血液検査(基礎疾患の確認)
- ABI/PWV検査
- ABI(Ankle-Brachial Index)…足首と上腕の血圧比を測定し、動脈の狭窄や閉塞を評価します。
- PWV(Pulse Wave Velocity)…心臓の拍動が動脈を通じて手足に伝わる速度を測定し、動脈の硬さを評価します。
これらの検査は非侵襲的で、通常10分程度で完了します。
動脈硬化の治療方法
生活習慣の改善
- 禁煙
- 適度な運動
- バランスの取れた食事
- ストレス管理
薬物療法の改善
- 高血圧、高コレステロール、糖尿病などの基礎疾患の管理
- 抗血小板薬の使用
重症例での治療
- バルーン血管形成術
- ステント留置術
- バイパス手術
早期発見と適切な管理が動脈硬化の進行を遅らせ、心筋梗塞や脳卒中などの重大な合併症を予防するために重要です。
定期的な健康診断と生活習慣の見直しが推奨されます。